洋裁初心者がディズニーハロウィンのために突貫衣装製作

 

これまでのあらすじ

Dハロ2017、ひょんなことから仮装集団に混じってディズニーシーへ行くことになったコカコ。急遽手持ちの私服でディズニーバウンドコーデを組み上げて事なきを得たが、「この調子で2018も仮装インパしよう」という企画が持ち上がり......!?



 

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お疲れさまです。

 

というわけで仮装ディズニーが決行されました。

メンバーは右からムーラン(ムーラン)、ニック(ズートピア)、ヴァネロペ(シュガー・ラッシュ)、メリダ(メリダとおそろしの森)、マッドハッター(不思議の国のアリス)、アナ(アナと雪の女王 エルサのサプライズ)、サオ・フェン(パイレーツ・オブ・カリビアン)。ニックとメリダがほとんど見えない写真でごめんなさい。

 

テーマは「緑色の仮装」でした。

今回はなんとか頑張ってバウンドではなくきちんとした衣装を作ったので、備忘録的に記録を残したいと思います。

 

 

作業開始まで

そもそも何で作る羽目になったかなんですけど、元々はわたしもサッと購入して済ませる気満々だったんです。ほんとです。

 

でも緑色の商品が全然見つからなかった。

 

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どうみても水色。

このままでは緑色集団の中で一人だけ浮いてしまう。

 

というわけです。この時点では仮装まで1か月以上あったこともあり、まあとにかくやってみましょうねという気持ちで軽~くスタートしました。

 

製作開始前に設定した目標は下の通りです。

①公式になるべく近い色のスカートを作る

②ビスチェと上着を形にする

③全体のシルエット(上半身コンパクト、下半身フレア)を似せる

④親にばれないように作る

ここまでが必須の目標。

⑤髪飾りとブローチも作る

⑥ブラウスも作る

⑦模様をなるべく忠実につける

⑤~⑦は努力目標です。

 

製作者のスペックは以下の通り。

・身長は約1.5m。デブ加減は普通(自称)

・お裁縫は高校の家庭科の授業以来

・工作や細かい作業は好きなほう

・ミシンはなし。縫う必要のある所はすべて手縫い

・夜を徹しての作業に自信あり

・とてもひどい先延ばし癖あり


親がミシンを持ってはいるのですが、目標④が速攻でダメになりそうなので今回は諦めました。

心配になる要素ばかりですが、まあやっていきましょう。

 

 

仮装1か月前

型紙と布などの材料を用意し、まずはスカートから取り掛かります。

今回、スカートの型紙はいい感じのものを見つけられなかったので、「誌上・パターン塾Vol.2 スカート編」のタックスカートのページを見ながら自分で作図しました。

スカートの布は綿ツイルをセレクト。綿はしわになりやすいため衣装向きではなく、ポリエステルなどの化繊がいいみたいなのですが、どうやらポリエステルは着色がしにくいらしい。今回は最重要目標に「色を近づける」を掲げており、ひまわりなどの模様をつける予定もあるので、着色のしやすさを優先しています。

 

布に型紙を当ててカット。

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まわりにあったものを文鎮代わりにしたため、汚い写真ですみません。以下ずっとこんな感じです。

 

カットした布を、親のいない日を見計らってグラデーションに染めます。

 

グラデーション染めに関しては、こちらが大変参考になりました。

twitter.com

 

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家にあったアクリルガッシュで緑色の色水を作り、布に吹き付けて染めていきます。

元の布が濃い色だからか、色水もだいぶ濃く作らないと染まりませんでした。

 

途中ですが、色がついたところ。

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なかなかいい感じになったと思います。

 

次にひまわり模様の準備。刺繍はあまりにも難易度が高いので、今回はステンシルで模様をつけてみましょう。

 

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下絵を描いて、クリアファイルに挟み、カッターで切り抜きます。

 

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こんな感じ。花芯は別パーツ。

型が用意できたので、早速やってみます。

 

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型をスプレーのりで布に固定。上から絵の具をとんとんして、型をはずします。

 

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天才なのでは?

 

というくらい綺麗につきました。

 

で、ここではじめて気がついたのですが、青色の絵の具だけ間違えてラメ入りのやつを買ってました。でももうやり始めてしまったし、このまま続行します。

 

 めちゃくちゃ適当人間なので、間を何cm空けるとかも測ってません。適当にやりすぎて、最後ひまわりがギリギリ入らないくらいのすきまが空いてしまって寂しい部分ができました。こういう作業をするときは、可能であれば最初に配置を考えてからやり始めるのがいいかと思います……。

 

ひまわりを一周つけたら、今度はひまわりの間にチューリップをつけます。

 

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下絵。ちなみに、わたしは左右対称の絵を描くときは、半分だけ描いてから紙を半分に折って裏から写すようにしています。

 

ひまわりを1つの型にしたら、花と茎の間とかで色が混ざらないようにするのが非常に面倒くさかったので、こちらは型を色ごとに分けました。

 

 

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色ごとで分けて一気に絵付けをした方が簡単ですし、時間もかからなくてとてもよいです。次またやる機会があったら全部色ごとに分けようと思います。

 

 

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模様がついたので、上からアイロンをかけて絵の具を定着させます。

 

と、ここまではとっても計画的にできました。タイトルの突貫とは?という感じですね。タイトル詐欺かな。

 

 

 

 

仮装1週間前

急に1週間前になってしまった。

 

仕事が忙しかったり、巌ちゃんとスカスカさんズと一緒にニューヨークで暴れたり、アビスリウムに淡水が実装されたりして色々あったんです。そのわりには全然箱開けてないけど怒らないでね。


一番の原因は、

 

・とてもひどい先延ばし癖がある

 

これですね。


サオ・フェン(同じく衣装を自作することが分かっていた)に衣装がヤバいです~と泣き言LINEを送りつつ、泣いていてもしょうがないので気合いを入れ直して頑張ります。

 

ここからは本当に焦って作業をしたので写真が少ないですが、ご了承ください。

 

仮装前最後の休みの日にしたのが、

・ウィッグのカット、セット

・スカートのタックを縫う

・スカートの片側の脇を縫い合わせる

ここまで。スカートのもう片側の脇にはファスナーを付けなければ着脱ができないのですが、ここでまた先延ばし癖が発動。

ファスナーなんて今までの人生で付けたことがないのでびびってしまったんですよね。ここから1週間、ギリギリまでスカートには手を付けないことになります。ダメ人間の鑑。

 

Twitterのフォロワーさんに励ましてもらったりして元気を取り戻しつつ、スカートは見ないようにしつつ、これならすぐ出来そう…と思って手を付けたのが髪飾り。

 

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アナの髪飾りって、ネットで検索すると造花にリボンを接着してる人がめちゃくちゃ多いんですが、わたしは実は造花がいまいち好きじゃないので、代わりに思い付いたのがこちら。

 

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ロゼット。

お誕生日といえばロゼットですし、エルサもアナにロゼットのひとつふたつあげてそう。早速作っていきましょう。

 

ロゼットのプリーツに関しては、ネットに作り方も型紙もたくさん落ちているので割愛します。

できたのがこんな感じ。今回は「ワンウェイプリーツ」で作っています。


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これに花芯とリボンをつけましょう。

 

100均でくるみボタンキットとハギレを買って、茶色のくるみボタンを作ります。

 

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くるみボタンキットのパッケージに「coverd button」て書いてあってハッとしたんですけど、もしかしてくるみボタンのくるみって布でくるむの意味だったんですね!?ずっと木の実のクルミみたいに丸いボタン、の意味だと思い込んでいました。

 

ボタンにスパンコールとビーズで飾りつけをします。

 

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ボタンとリボンを接着剤で付けます。

 

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あとは裏にヘアクリップを付けて、出来上がり。

正直、お裁縫よりこういう作業のほうが気が楽です……。

 

髪飾りで勢いに乗ったところで、次はビスチェを作ります。

布はジーンズ生地。なるべくジーンズっぽくない、白い糸が見えないものを選びました。

型紙は、うさこの洋裁工房さまから購入したものを、丈を短く、うしろの編み上げを省略して使用しています。

 

うさこの洋裁工房さまには、お裁縫初心者むけの読み物がたくさんあって大変勉強になりました。ビスチェも丁寧な作り方が載っていたので、特につまずくこともなく作ることができました。

 

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布をカット。接着芯を貼る作業が面倒くさすぎて泣きそうでした。

 

胸のところの模様をステンシルで付けます。

 

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ひまわりで大分鍛えられたので、ステンシルに関してはスイスイ作業ができるようになりました。

 

あとは縫い合わせるだけです。

もともとの型紙は後ろをリボンで編み上げるタイプでしたが、アナはどうも後ろにリボンがなさそうなので、後ろは編み上げではなくスナップボタンに改造しました。

 

次。ガンガンいきます。次は上着です。

 

上着は、でぃあこすさまのパーティーボレロの型紙(無料)をお借りして、そで無しに改造して使っています。

 

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布をカット。

布はシャンタン?だったかな?なんかつるつるしたかわいいやつです。布屋さんでこれを買ったとき、カット台のお姉さんがハサミじゃなくて手で引きちぎるみたいにビリビリ!ってカットしてくれたのでめちゃくちゃビビりました。

 

これをカットした時点で仮装2日前くらいでマジで時間がなくて、裏地をつけるか背中のひまわり模様をつけるか、両方は無理だなという感じでした。

結局、模様より優先度の高い目標であるシルエットを近づけるために裏地を選択しました(これ一枚だと薄すぎて変なシルエットになってしまうため)。

せめて地に模様がある布でよかったです。なぜこの布を選んだのか本当に謎なんですが、選んだ過去のコカコに感謝。

 

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裏地と中表に布を合わせて縫い合わせ、表にひっくり返したところ。袖を先に縫ったら引っくり返せなくなってしまって泣く泣くほどいたりしたんですが、よく考えたらこのあと縁取りをするので中表に縫う必要すらなかった。悲しいです。

 

ビスチェと上着をひととおり縫ったら、バイアステープと裁ほう上手で縁取りをします。

 

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縁取りをしたところ。

 

この裁ほう上手とかいうボンドがめっっっちゃいいアイテムでした。アイロンの熱で接着するボンドなんですが、すぐくっつくし、強いし、言うことなしです。サオ・フェンも絶賛。ただ、たまにはみ出してアイロンが汚れることがあるので、それだけ注意ですね。

 

上の写真にちょっと写ってますが、同時に胸のブローチも作ってます。

 

資料をみた限り、真ん中が紫色のお花模様?の丸いブローチに見えたので、それっぽいパーツを100均で探してきました。100均大好き。

 

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ブローチピン、紫のマニキュア、ヘアゴムです。

 

アゴムの真ん中を紫に塗ります。

 

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固いものを塗るのにはマニキュアが便利です。

で、裏のゴムを外して、ブローチピンを貼り付けて、完成。

 

ここまでで(スカート以外)大体のものが仕上がったんですが、ブラウスに関しては、作ること自体が必須ではなく努力目標だったこともあり、早い時点で断念。

 

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これを使うことを決めていました。

 

でもこれ、白・ピンク・紺・黒しかなくて。本当は黄色がほしかったんだけどな~……

 

……せっかくだし、染めましょう。

 

使うのはこれです。

 

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コールダイオールのイエロー。

 

コールダイオールには、はっきりと「ポリエステルは染まりにくい」と書いてあります。そして、上のブラウスはポリエステル100%。一見無謀そうですが、

 

コールダイオールでポリエステルを染める – 生活お役立ち

 

 

 これを読んだらいけそうな気がしてきた。ので、いきます。


ひと瓶でTシャツ2枚分だそうですが、今回はなるべくしっかり染まってほしいし、今後使う予定もないので、ブラウス1枚にひと瓶使います。助剤の食塩を60g計って、お湯を沸かしておきます。


染料を熱湯で溶いて、バケツにお湯と塩をいれて溶かし、染料を加え、ブラウスをどぼん。


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たまに混ぜながら1時間放置し、色水が出なくなるまですすいで、乾かして、終わり。


めちゃくちゃ簡単でした。こんなに簡単なら、色が気に入らない私服とかを今後ガンガン染めていきたいです。



仮装前日

あっという間に前日になってしまいました。今回のメンツでは(多少のメンバーの入れ替わりはあるものの)何度かディズニーに行っているのですが、毎回集合が朝7時半という気合いの入ったパーティなので、地方住みコカコは毎回前泊してます。


で、仕事を終え、作りかけのスカートを抱えて前泊のホテルにチェックインしたのが夜11時。すでに死の臭いが濃厚に漂っていますね。ホテルでアイロンを貸し出してくださっていたのでありがたくお借りして、ラストスパートです。この時点でサオ・フェンも作業が終わっていなかったので、お互い寝落ちないことを誓って作業開始。


もうやりたくないとか言っている場合ではないので、スカートのコンシールファスナーつけに挑戦します。

教科書がわりに使っていた洋裁の本「ザ・ワンピース」に、写真入りで付け方がのっていたので、よくよく読みながら作業。


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……めちゃくちゃあっさり付きました。

写真2枚目がファスナーを閉じたところ。皆様の目からどう見えるのかはわかりませんが、自己評価では100点です。

こんなにあっさりきれいにつくならもっと早くやればよかったな~と後悔しつつ、急いでベルト布を縫い付けて、裾の処理をします。裾は縫いたくないので、一周ぐるっと裾あげテープで留めました。


これでなんとかやることは終了。その後はどうにかしてスカートをふんわりさせる方法を考えて試行錯誤している間に、朝になってしまいました。



ギリギリで完成した衣装がこちら!


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マジで死ぬかと思いましたが、間に合ってよかったです。あと皆様にほめてもらってうれしかったです。


最後に

先延ばし癖のある人間は、どう考えても一度手酷い失敗をして痛い目を見たほうがいい。


これは本当にこれまでの人生で何度も思ったことです。卒論の時もそう思いました。でも今回も何とかなってよかったです……。次こそは、もうちょっと手際よくものごとを進めたいなと思います。


衣装作り自体は大変楽しかったです。本当に。機会があったらぜひまた挑戦したいと思います。

今回は時間がなくて省略したり、できなかった部分があったので、次は先延ばしにしないで細かいところまで作る時間を確保することができたらいいなと思います。


とっても長くなりましたが、見てくださってありがとうございました。